付録B 位相的K理論を作用素環から読み直す
B.1 安定同型を取る理由
ベクトル束 \(E,F\) が同型でなくても、同じ束 \(G\) を足して
$$ EGFG
$$
となることがある。K理論は直接和で消せる差を安定的に測る。Grothendieck群 \(K^0(X)\) の元 \([E]-[F]\) は、対 \((E,F)\) を
\[ (E,F)\sim(E',F') \]
iff ある \(G\) について \(E\oplus F'\oplus G\cong E'\oplus F\oplus G\) として作る。
B.2 reduced K理論
基点付きコンパクト空間 \((X,x_0)\) ではrank写像
$$ K^0(X)K^0({x_0})Z
$$
の核を \(\widetilde K^0(X)\) とする。局所コンパクト \(X\) のコンパクト台K理論は一点コンパクト化 \(X^+\) により
$$ K_c^0(X)=K0(X+)
$$
と定義できる。代数側の
$$ K_0(C_0(X)) =(K_0(C(X^+))K_0(C))
$$
は同じ構造を表す。
B.3 懸垂と奇K理論
reduced suspension \(\Sigma X\) によって
$$ K^{-1}(X)=K^0(X)
$$
と定義する。関数環では空間の懸垂に対応して
$$ SA=C_0(R)A
$$
が現れ、\(K_1(A)=K_0(SA)\) と整合する。
B.4 Bott元
\(S^2\cong\mathbb CP^1\) 上のtautological line bundle \(L\) から
$$ =[L]-[1]K0(S2)
$$
を作る。Bott周期性は外積 \(x\mapsto x\boxtimes\beta\) が二重懸垂との同型を与えることを主張する。周期2は記号上の偶然でなく、この幾何的生成元の可逆性から来る。