付録E Reader Stop-Point チェックリスト
まとめ
この教材の主線は次である。
- 格子模型の全体ではなく、境界条件により一本の界面を取り出す。
- 曲線 / trace / hull を分け、直接の曲線空間ではなく Loewner chain へ移す。
- 半平面容量と hydrodynamic normalization により時間と標準化を固定する。
- 縦スリット写像から Loewner 方程式を導く。
- 領域マルコフ性、等角不変性、連続性、スケーリングから Brown 駆動が強制される。
- SLE 分類原理と、格子模型の収束証明を分ける。
- percolation と LERW を主要例として、観測量、tightness、駆動過程同定、曲線回復の証明構造を見る。
- 普遍性、CFT、LQG は証明済み部分と予想・辞書を分けて扱う。
読者が「なぜ Brown 運動なのか」を説明できるなら、本教材の心臓部は機能している。まだ説明できない場合、戻るべき場所は第3〜5章である。
付録E Reader Stop-Point チェックリスト
読者は各章の終わりで、次を自分の言葉で説明できるか確認する。
| 章 | 説明できるべきこと |
|---|---|
| 第1章 | なぜクラスター全体ではなく界面を見るのか。 |
| 第2章 | 曲線、trace、hull、駆動関数は何が違うのか。 |
| 第3章 | なぜ成長済み部分を等角写像で消すのか。 |
| 第4章 | 縦スリット写像から Loewner 方程式の係数 2 がどう出るのか。 |
| 第5章 | 領域マルコフ性と等角不変性が、なぜ定常独立増分を与えるのか。 |
| 第6章 | Brown 駆動を入れても、trace 存在は直ちに分かるでない理由。 |
| 第7章 | Bessel 過程が境界飲み込み閾値 \(\kappa=4\) を与える理由。 |
| 第8章 | \(\kappa=4\) と \(\kappa=8\) が違う閾値である理由。 |
| 第9章 | SLE martingale が条件付き確率の保存量である理由。 |
| 第10章 | 左側通過確率公式で境界条件が何を意味するか。 |
| 第11章 | Hausdorff 次元公式が SLE 収束証明ではない理由。 |
| 第12章 | tightness、観測量、駆動過程同定、曲線回復の役割。 |
| 第13章 | 三角格子パーコレーションに限定する理由と \(\kappa=6\) の同定。 |
| 第14章 | LERW の領域マルコフ性、Green 関数、UST との関係。 |
| 第15章 | 定理、予想、数値的証拠、普遍性予想の違い。 |
| 第16章 | GFF が関数ではないのに level line を語る理由。 |
| 第17章 | SLE4-GFF 結合で何を外部定理として借りるか。 |
| 第18章 | CLE、CFT、LQG が SLE 本体に対して出口である理由。 |
この表のどこかで説明が止まるなら、その章はまだ完成ではない。ページ数ではなく、この停止点の解消を合格条件にする。